感情が最高潮にいったとき、言葉は実に無意味に感じる。
本当は点数も評価を言語化することも私には恐れ多いなぁ。
自分が今いる場所のことなど忘れ、みるみる物語の中に沈んでいった。鳥肌が何度も押し寄せ、顔を歪めずには見られない映画だった。
これが役者かーーーー
隅々まで、彼らでなければこの映画は充分に表現できなかっただろう。
心を鷲掴みにされる演技を見たのは、リリーのすべてのエディレッドメインと、今回チューリングを演じたベネディクトカンバーバッチだけだ。
レオナルドデカプリオが、演じるという説があったらしいが、今回の形となって良かった。
大甥のジェームズ・チューリングは、カンバーバッチについて「私でも知らなかったことを知っている。彼のアランに関する知識量はすばらしい」と述べている。生きた人を誰よりも知り、その人間になりきる役者は本物だね…。
同性愛、国家機密、幼少期の思い、孤独
彼の気持ちを思うだけで、胸が張り裂けそうだった。
心が動いたシーンなんて、最初から最後までエンドロールまで全て。
破壊力のある閃光のような映画てした。