友情・努力・勝利………………
素敵な言葉です。
ですが、勝利するのが努力し友情を獲得した人とは限らないのが、戦争なのでしょう。悲しいことですが。
天才が故の傲慢さを持った主人公が、超難易度の暗号機エニグマに挑むのが本筋です。
詳細は伏せますが、彼は他とは違うアプローチを試み、そしてそれは天才というべき偉業に違いないものだったと、そう思います。
そう、彼は確かに天才だった。
しかし彼は自分等まだまだだと、冒頭で否定するんですよ。
何故か?
彼レベルの天才はそこまで珍しく無かったからでしょう。
彼は数回のトライ&エラーですらすらと解決できるような怪物ではなく、一人では限界のある、手の届かない場所がある人間なんですよ。
それが面白い!
そして実際にあったことなのかと!
彼のような人物こそ、非業の英雄、歴史の闇に葬られた人間というのでしょう。
というか、WW2時代の英国の英国っぷりというかブリカスっぷりというか。なりふり構ってられないとはいえ、そういうとこやぞ。
ある意味でこれ115分でわかるイギリスという国とも言えるのでは…………。