ぴーち

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のぴーちのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

脚本が素晴らしい。
パブリックスクール時代に失ったクリストファーを、終戦後に自らの手で壊さなければならないとなった時の気持ちを考えるとなかなか無情。
映画では詳細は省かれているが、実際のアラン氏が青酸カリを塗ったリンゴを食べて自殺をした(諸説あり?)という事を踏まえると、中盤のチームメンバーに青リンゴを配るシーンでなんだか切ない気持ちになった。

エニグマ解読情報をチームメンバーとMI6のみの共有秘密事項としたのは良い改変だったと思う。史実のチャーチルのコヴェントリー・ジレンマ問題に代わったジレンマ問題も描かれていて良かった。解読後にどんどん絶望的な空気に向かっていくのがイギリス映画らしい...。

エニグマの解読が可能になったことは戦後約50年以上、最重要機密情報として隠匿していたわけだが、その間にドイツから押収したエニグマを中南米やアフリカ諸国に売却してガンガン情報抜き取りまくってたことを考えると、やっぱ英外交えげつないわ
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