課長とヒロシ

バンクーバーの朝日の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

バンクーバーの朝日(2014年製作の映画)
3.4
ヒロシ(以下ヒ):第二次世界大戦前夜、カナダのバンクーバーに実在した在留カナダ日系人による野球チーム「バンクーバー朝日」を描いた作品。『舟を編む』で日本アカデミー賞を受賞した石井裕也監督作品です

課長(以下課):亀梨和也とか、上地雄輔とか実際に野球経験のある俳優を起用したリアリティ溢れる野球シーン、妻夫木聡、佐藤浩市、石田えり、高畑充希など実力派俳優共演による重厚なドラマシーン、そしてチョイ役にも豪華キャストを起用し細部まで絵力に拘った演出となかなか見どころの多い作品だな

ヒ:宮座あおいさんに貫地谷しほりさん、そして本上まなみさんの起用方法なんかはめっちゃ贅沢ですよね(笑)

課:押入れの中の板に拘る江戸っ子大工みたいな感じだよな。石井裕也監督は『舟を編む』でもそうだったが、喜怒哀楽の放出をできる限り抑えた演出で、なんていうか、、全編通して「静か」なイメージなんだよな

ヒ:この敢えて感情を「揺さぶらない」演出も映画のアプローチの一つだってことがとても勉強になりました!(笑)

課:喜怒哀楽の感情を良くも悪くも「揺さぶる」のが映画の作品としての評価に繋がるってのは今までのレビューでも言ってきたが、感情を「揺さぶらない」ってのは新しいよな!、、視聴後は気分の盛り上がりに欠けるかもだがそれもまた映画の側面という事で。たまにはそんな映画体験も良いんじゃないかな

ストーリー 3
キャラクター4
世界観   4
演出・演技 3
音楽    3
元祖トルネード投法!度99
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