毛皮のヴィーナスの作品情報・感想・評価

毛皮のヴィーナス2013年製作の映画)

LA VENUS A LA FOURRURE/VENUS IN FUR

上映日:2014年12月20日

製作国:

上映時間:96分

3.6

あらすじ

オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、手段を選ばず強引にオーディションをしてほしいと懇願し、トマは渋々彼女の演技に付き合うことに。ところが、演技を始めたワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。彼女を見下していたトマを惹きつけ、次第に立場が逆転し、圧倒的な優位に立っていく。2人だけのオーディションは熱を帯び、次第…

オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、手段を選ばず強引にオーディションをしてほしいと懇願し、トマは渋々彼女の演技に付き合うことに。ところが、演技を始めたワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。彼女を見下していたトマを惹きつけ、次第に立場が逆転し、圧倒的な優位に立っていく。2人だけのオーディションは熱を帯び、次第にトマは役を超えて、ワンダに支配されることに心酔していく…。

「毛皮のヴィーナス」に投稿された感想・評価

タニー

タニーの感想・評価

3.0
オーディションに遅刻した女優と演出家の2人しか出てこない映画。

オーディションの演技から始まるんだけど、徐々に現実になって・・・。
その境目が凄く自然で、一瞬惑わされる。
「早くその場から逃げてー!」って、ホラーにも似た感じ。

観てるこっちは、舞台の映画を観てるみたいな変な錯覚になった。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.9
 舞台に向けオーディションを開いていた演出家のトマ(マチュー・アマルリック)のもとに、女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)が遅刻してやってくる。トマは彼女の到着を待っていたはずもなく、その場を足早に立ち去ろうとするが、ワンダはなかなか聞き入れてくれない。渋々ワンダのオーディションを受け入れたトマだったが、やがて彼女の魅力に翻弄されていく。前作『おとなのけんか』同様、今作はマチュー・アマルリックとエマニュエル・セニエだけを起用したミニマムな作品である。どこか本当の演劇を観ているような錯覚に陥るのは、彼らの身体表現や台詞運びが実際の舞台で行われているからだろう。ただのオーディションにも関わらず、どういうわけか一語一句完璧に台本を覚えてきているワンダに対し、トマは畏敬の念を持って接している。トマ自身の迷いを見透かすかのごとく、臨機応変に振る舞うワンダの姿勢は並の女優の力量ではなくトマはあっという間に彼女に倒錯した世界の中に引きずり込まれていく。

 思えば『赤い航路』では地中海を航海する豪華客船の中でピーター・コヨーテがエマニュエル・セニエに、ヒュー・グラントを誘惑するようにけしかけた。今作のポランスキーはまるであの時のピーター・コヨーテのようにエマニュエル・セニエにマチュー・アマルリックを誘惑させる。題材的にはオーストリアの1800年代のSM物語を扱っているが、それ自体もポランスキーとセリエの間にある倒錯したSM的世界を補完するために用いられたようにしか思えない。最初はオーディションする側される側だった主従関係が実際に舞台で本読みをしている内にいつしか逆転してしまう。男性側は途中まで理性的に接しようと努力するが、やがて性愛の海に溺れていく。しかも今回は男性が生粋のイギリス人であるヒュー・グラントではなく、若い頃のロマン・ポランスキーの生き写しのようなマチュー・アマルリックだけに根が深い。冒頭の無人の移動ショットからも明らかなように、この映画はポランスキーの遊び心に満ち溢れている。彼の作品では決まって、雷や大雨や強風がもっともらしいサスペンスのための気象装置として存在するが、今作ではある雷雨の日に脚本家が見た一種の妄想的な閃きに過ぎない。クライマックスの「ちょっとだけよ、あんたも好きね」の裸踊りには脱力した。近年の作品ではあまり例がないレベルである。
あさ

あさの感想・評価

3.7
一瞬俳優さんがポランスキー本人かと思ったら違った、
俳優はたった二人、舞台は1時間半一定のステージの上。会話、会話、会話。
本当に舞台を見ているような気分だった。

途切れのない尺の長いショットが多く、ハリウッド映画は3秒に一回ショットが変わると言われるけれどそれとは対

主導権がみるみるうちに変えられていく。
少しネタバレみてしまったのですがまさしく魔女。
後から思い出すと、ああ面白い映画だったなって思える映画。貴重や
すてふ

すてふの感想・評価

3.0
舞台と現実の境目がわからなくなる。キャスト二人と舞台一つで作られた映画。

“マゾヒスト”の語源『毛皮を着たヴィーナス』を舞台化しようとする脚本家とオーディションに来た女優。
ポランスキー、すぐに本来の自分に立ち返る形状記憶合金のような人。芸達者な二人のおかげで全く飽きることなく見られる。くるくる変わるその表情だけで、まあスリリング。最後の名画の数々も美味しかった。ヴィーナス以外も随分居たけど。
りか

りかの感想・評価

3.1
フランス映画が苦手というわけではないが、眠くなってしまった。
『おとなのけんか』の室内4人劇からさらに数を減らしての完全2人劇なんだけど面白さは1ミリも減じてない。劇中劇としての舞台劇を演じる者の現実との境界線がメタ的に壊れていくのだけど、その演じる者を演じてるマチュー・アマルリックは明らか監督ポランスキーの写し身で相手役は監督の嫁はんエマニュエル・セニエ。となるとこの物語自体が監督自身の現実ともメタ構造になってる訳で、もう二重三重の変態メタ構造。凄い!無知なあばずれから魔女優へ衣装ごと瞬く間に変化する嫁セニエ!何という巧みな演出!マチューも本領発揮でもうギンギンに面白いメタメタ映画。『赤い航路』『ナインスゲート』とコレでポランスキーと嫁コンビの女魔物三部作の完成だっ!
おもしろき変態の世界。
舞台はずっと動かず、出てくる人間もほぼ二人だが、とてもおもしろかった。

SMプレイを演技しているはずなのに現実との境目がわからなくなって行くのを演じているのがおもしろかった。
強引にオーディションを受けにきた女優に惹き込まれていく脚本家。
その脚本家と女優だけの2人芝居です。

演技?現実の感情?
繰り広げられる2人の世界。

皮肉や風刺が込められているのでしょうか。
僕にはよく分からない映画でした。
joker

jokerの感想・評価

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マチュー・アマルリック、最高。
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