カール・ドライヤーは時代的かつ逆説的にサイレントによってその異常さをドラマティックに描いてみせたけれど、ジャンヌ・ダルクの異端審問はやはり言葉の応酬に真髄があると思わされる。
誘導質問には答えず、自…
始まりと終わりを告げるけたたましいドラム。ブレッソンが痛烈に批判した『裁かるるジャンヌ』へのアンサー。処刑台へと向かう足取りのクローズアップが堪らない。彼女を躓かせようと一瞬映る誰かの足のように、こ…
>>続きを読むやっぱり題材がまずすごい。世界最古の法廷劇に、人間性のあらゆる面が集約されてる。
これがブレッソンによって調理され、ドライヤー版よりもさらに人間味あふれるジャンヌの肖像が、人間味の薄い冷淡な演技と…
演技素人の子をキャスティング。裁判ドラマ。普通の裁判の一つとして淡々と描く。ジャンヌ・ダルクをあくまで普通の子として描く 陥れられた普通の子の生と死。でも自分自身の罪を被りますというスタンス。
無…
一貫した冷徹な描き方
ストイックなリアリズムと歴史映画
裁きに苦心する教会の人間(権力の象徴)の煩悩、欺瞞とジャンヌ・ダルクの聖女然とした意志の強さ(反権力の象徴)。
こうした人間の対立構造が描…
2022/01/19 Blu-ray
ブレッソンは、カール・テオドア・ドライヤー監督『裁かるゝジャンヌ』(1928)を否定した上で、本作を制作したが結果として、同様のアプローチを取っていると評価さ…
英語字幕で見たのだけれどものすごく楽しめた。
人が部屋に入ってきて、ものすごく早いリズムで会話がなされ、終わると人が部屋をさり扉を閉める。この繰り返しが前半ずっと続く。ブレッソンは本当に短いシーンで…