花宵道中の作品情報・感想・評価

「花宵道中」に投稿された感想・評価

Mari

Mariの感想・評価

3.0
たった一人の人に出逢えたら。可哀想に見えても真実を見付けられたのなら。別角度から見える主人公の純粋さが、美しかった。信じること。
純愛やんけ、、、
ゆき

ゆきの感想・評価

1.3

このレビューはネタバレを含みます

時は天保年間。吉原遊郭内で火事が起きた為、仮見世で営業を始めた山田屋。山田屋に所属する朝霧は小柄で地味な容姿ながらも、「体に花が咲く」と評判の人気女郎だった。朝霧は他の遊女のように間夫を作ることもせず、毎日堅実に仕事をこなし、年季明けを待っていた。
仮見世営業の間だけは遊女にもつかの間の自由がある。朝霧は妹女郎の八津と出かけることに。縁日の通りを歩いていると、男たちとぶつかり倒れてしまい、八津を見失ってしまう。偶然通りかかった半次郎が八津を助けるが……。

原作は宮木あや子の同名短編小説。同著者の短編『十六夜時雨』のエピソードを取り入れつつ、朝霧が半次郎の目の前で客の吉田屋藤衛門に抱かれるまでのストーリーは原作を踏襲している。
しかし、後半で描かれる半次郎の吉田屋殺害事件が原作から大幅に改変され、通俗小説によくある遊女と間夫の陳腐なラブストーリーになってしまった。
連作短編の『青花牡丹』にて明かされる半次郎と朝霧の姉女郎・霧里、吉田屋の因縁を二時間の尺でまとめることは難しいだろうが、原作の肝である彼らの事情を省かないでほしい。

映画版では、半次郎が吉田屋を殺した理由は、吉田屋が労咳の霧里を追い出して死なせてしまった上に、朝霧を商売に利用しようと画策していることへの怒りであるとされている。加えて、愛する朝霧を抱く吉田屋への嫉妬の念もあったのだろう。端的に言えば、姉の復讐と朝霧の為の殺人である。

原作小説『花宵道中』では、朝霧は吉田屋が殺されたという報を人伝てに聞いたのみで、半次郎が殺人を犯した理由は判然としない。朝霧を愛するが故に恋敵を殺したのだろうかと朝霧も読者も推測するしかない。それでも、朝霧は半次郎の愛を信じ、遺髪を手に取り、後追い自殺をする。切ない純愛である。

しかし、半次郎と霧里の姉弟の悲運を描く『青花牡丹』を読むと、半次郎の心の中心を占めていたのは朝霧ではないと判明する。朝霧を好いてはいたものの、半次郎が最も愛する人は別にいた。そして、吉田屋を憎悪し殺人に至った理由も最愛の人に関係している。
男に騙されまいと心に誓っていた朝霧が命を懸けて信じた唯一の男も彼女を裏切っていたのだ。

半次郎を追って命を落とした朝霧。ところが、半次郎の気持ちは別の人に向けられており、言うなれば朝霧の死は無駄死にすぎない。
はたして朝霧は不幸だったのか。男たちの性欲の捌け口にされ、実母から虐待を受け、愛を知らずに生きてきた朝霧が最期に愛する人に出会うことができた。半次郎の真意を知る由もなく、愛する人を想いながら死を迎えた朝霧は幸福であったのかもしれない。
『花宵道中』が傑作であったのは、この切ないすれ違いにある。

本映画のシナリオにはこの観点が抜け落ちている。主演女優の体当たりの演技は評価に値するが、原作付き映画として評価すると厳しい目を向けねばならない。
あも

あもの感想・評価

1.5
良いテーマ、良いキャストなのに、本当に映画としての演出力が皆無。
チープなセット、衣装、台詞のオンパレードは、もはや映画ではなく演劇と捉えた方が受け入れられる。

思ったよりもシリアスで真面目に話が展開していくところは純愛映画としては良かった。
あやこ

あやこの感想・評価

3.1
うーん…

ちょっと好みでない、
安達祐実の演技が個人的に好きでない?のかも…もうちょっと泥臭さが欲しかった
吉原の女郎を描いた作品。哀しくてやりきれない結末でした。安達祐実さん目当てで観賞しました笑
花魁の世界に元々興味があったので、そういった意味では観てよかったです。
ただ、生々しく厳しくも生きていく女性を映し出すのか、和の雰囲気を活かしながら美しく官能的に見せるのか、どちらにするのかが決まっていないように思えてそれが残念でした。
とはいえ、衣装などの作り込みは素晴らしいのでつまらなさを感じることはなかったですね。
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