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軽井沢夫人のtのレビュー・感想・評価

軽井沢夫人(1982年製作の映画)
4.1
夏の軽井沢、青年と夫人の禁断の恋。
高田美和の高貴な佇まいと背徳に近寄る面持ちだけで映画の気品を増している上、前田米造の撮影が前半の視線劇と別荘の内部空間を豊かなものにしている。
そしてベッドでコーヒーを・ソファでワインを零す、草原での情事後発見するセミの脱け殻、凍って割れる壺、そんな小沼演出の数々がどうしようもなく好きである。
濡れ場シーンでの高田美和の色気が半端なくて困った(素晴らしい演技!)。日活の周年記念として通常の3倍予算をかけたロマンポルノとしては、終盤のある処理へのモヤモヤは否めないが、評価の大勢に影響はない。
他の方が指摘してるようにロージー「恋」が参照点として挙がりそう。
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