ケンヤム

砂漠の流れ者のケンヤムのレビュー・感想・評価

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)
4.8
時代に取り残された男たち。
ペッキンパーの凡人賛歌。


西部開拓時代を弔うための映画であったと思う。
時代から時代へ移りゆく中で、その時代に取り残されてしまう人は少なからずいる。
この主人公のような凡人を映画の主人公にすることで救われる人はいると思う。
社会についていけないやつは、いつの時代にもいる。
今「ここにいる俺」が主人公になったという感覚が、鑑賞者自身の存在を肯定する。
これでいいんだと思える。

ペキンパーは、凡人こそ非凡だということを分かる優しい人なんだなと思った。
ケンヤム

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