バルセロナを舞台に4人の男女の個性豊かな恋愛模様を描いたロマンティックコメディ作品。
親友であるヴィッキーとクリスティーナは、アメリカを離れひと夏のバカンスを過ごす為にスペインバルセロナへやってきた。
ヴィッキーは慎重派で、堅実な彼氏と婚約中である。一方のクリスティーナは恋愛体質の情熱家。
ある日、2人は食事中にセクシーなラテン画家ファン・アントニオと出会う。クリスティーナがひと目で恋に落ちる一方で、ヴィッキーも少しずつ戸惑いながらもファン・アントニオに惹かれていってしまう…。
ヴィッキーの悩みとは裏腹に、順調に付き合いだしたクリスティーナとファン・アントニオ。そこへファン・アントニオの元妻だった美しく情熱に溢れたマリア・エレーナが現れる。
惹かれ合う4人の関係は予想不可能な怒涛の幕開けをみせる…
『この恋、想定外』
何なのでしょうこのファン・アントニオの恋愛無双ぶりは!あまりにもわがままでめちゃくちゃですが、理屈が通ってて良い人に見えてしまう世渡り上手な感じ。いますよねこういう人。周囲を騒がせながらも、結局のところ1番得しちゃうあまり細かい事まで気にしない人。周囲は振り回されて迷惑ですが(汗)
今作で圧倒的な存在感を放つペネロペ・クルス。異国女性2人の恋愛感とキャラクターを跳ね除ける程の濃さがありますね。人間の感情、虚栄心や自己顕示欲などそこから4人の絡みで生まれ起こる滑稽な場面がほろ苦く可笑しいです。
異文化とそれぞれの感情からくる行動が、予測のつかない方向へ連れていってくれる物語でした。