三陸わかめ

それでも恋するバルセロナの三陸わかめのレビュー・感想・評価

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)
4.0
ウディ・アレン監督作。

バルセロナでの数週間の出来事によって、旅行に来た二人の女の子の恋愛観が根本的に変わるような、変わらないような話。ナレーションが英語のリスニング教材みたいに淡々と喋る感じが面白いし、テーマ曲がなんかフニャフニャしてて笑えます。コメディタッチで楽しい。

バルセロナで女の子二人(スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール)を男がナンパしにくるのですが、まあまあそこからがまさに一夏の思い出だなーという感じ。

レベッカ・ホールの役は結婚がもう決まってるのに、ありゃりゃ…。スカーレット・ヨハンソンの役は自由な恋愛観を持っていて、旅路で会ったその男と付き合うも、元妻のペネロペ ・クルスが乱入してきてもうめちゃくちゃ。

一人の男に3人の女性がひたすら振り回される、って話なので女性だともしかしたら不快かもしれないですね。
まあでも、いかにもスペインの情熱恋愛って感じでいいんじゃないですか(クソ適当)

「アニー・ホール」でも思いましたが、ウディ・アレンのこの作品も、どこか男女の付き合いを小馬鹿にしてる様なところがあって、逆に好感持てます。当人にとっては深刻な問題でも、はたから見るとこんな滑稽で軽い感じになるんだなと考えるとおかしくなります。「そんな深刻に捉えるなって」と言われてる気がします。

余談ですが、ペネロペ ・クルスがヒステリックな役を演じたら右に出るものはいないと思いました。美女が怒るとただただ「怖い」ということがわかりました。
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