この手の作品での善悪の問いは、そこまで辿り着く前に理解が追いついてるかも分からなくて本当難しい。
疑う側の諜報員視点の物語か、疑われる側の無実の人間視点かだけでも見方も感じ方も大きく変わる。
外見や生まれで拒絶される人を見ると同情したくなるのに、じゃあ家族や自国防衛の為の疑念や行き過ぎた差別をする方が悪なのかと言われると何とも苦い気持ちになる。
憧れて信じて愛した米国に否定された主人公...こうやって映画で覗くように外から客観的に知ることが出来たらどれだけいいかと思う。
せめてもう少しくらい世界の事を知るべきだなと頭を悩ませながらの鑑賞だった。