スナフキン

誰よりも狙われた男のスナフキンのレビュー・感想・評価

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)
4.0
これは極上のスパイ小説を読んでいるかのような作品。「裏切りのサーカス」も映画化されたジョン・ル・カレの原作だが、地味にハラハラドキドキさせられた。
スパイ映画と言っても派手なドンパチは一切なし。一般市民にはいつもの日常生活でも、裏ではこんなことが起こっているのかも…と思うと、より現実感が増して恐ろしくなってくる。
組織内の対立や大国間の駆け引きを描きつつ、アメリカに対してもチクリ。

社会的には存在してないスパイの悲哀と、主人公の信念をフィリップ・シーモア・ホフマンが渋い演技で魅せる。
もう彼の演技を観ることができないと思うと残念でならない。
ラストシーンが彼が映画の世界から去ってしまったこととオーバーラップして、悲しくてつらい。

脇役陣も豪華で素晴らしいですが、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技に評価をあげたいです。