このレビューはネタバレを含みます
暴力シーンは殆どないのにラストまですごい緊張感だった。ど派手なアクションも無ければイケメンの諜報員もでてこない。
照明と音楽がいい。センスを感じる。港湾都市ドイツ。今作ではどこか寒々しい空気が漂う。
何と言っても、主演のフィリップ・シーモア・ホフマン!めちゃめちゃ良かった。乾いた雰囲気や虚無感が『カードカウンター』に似てる。ハンサムだったオスカー・アイザック。ホフマン氏は失礼ながら外見がどうのじゃないんですが、とにかく格好いい!激渋。必要な事以外は寡黙。男が惚れる男っていうのか…。声もいい。
バーでお客の女性を殴った男にいきなり鉄拳を食らわせたのも格好いい!その無双感。全てはギャップ萌え(金髪も)。実は後でカップルのプレイだったのね…って演出も地味に面白い。
ホフマン氏は先日観た『セント・オブ・ウーマン』の端役で出ていて、実は初めて知った。
女性弁護士の行動に
『あんたは今 どこにいる?』
ウィリム・デフォーがまたこの手の作品に。『アバウト・タイム』のレイチェル・マクアダムス。
『フォレスト・ガンプ』のロビン・ライトも久しぶりに見た。女性は美人揃い。
ラスト
どうにも報われない。救済は無い。
『すべては世界平和のため』
彼はどこまで本気なんだろう?
〜〜〜
めちゃめちゃ良かった!フィリップ・シーモア・ホフマンがずっと頭から離れず、余韻がすごい。「玄人受けする夏のミステリー映画」に釣られ、自分は玄人でも何でもないんですが💦深夜に一人で観てしまった。多分また何度も観るだろうな~。
ゲイリー・オールドマン主演の『裏切りのサーカス』も楽しみです。
主題歌も調べたらトム・ウェイツでした。『ダウン・バイ・ロー』に出てた主役のお一人。どこかで見たことあるなと思ったら…。この作品と曲(歌い方)がすごく合ってる。
色々繋がってくるのが映画の面白さだな〜。
それにしてもホフマンさんはこれが遺作とのこと。47歳でお亡くなりになったようで すごく惜しい。これからもっと活躍を期待できただけに本当に残念です。機会があれば『カポーティ』も観てみたいです。
2024.8/25.26