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仁義なき戦い 代理戦争のSIのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)
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2018.1.7
自宅TVにて鑑賞

山守組一同で打本組を訪れた際、広能が打本と再び盃を交わすことを蹴ることを切り出した瞬間に停電になったシーンから加速的に面白くなった。
この映画は常にスリリングであり、緩急はついているがその「急」は「緩」に至るためにあるのであり、全ての静的なシーンでは劇中人物の、そして観客の感情は強烈に揺さぶられダイナミックである。

渡瀬恒彦演じる倉元猛が密告により逆に待ち伏せされ無念の死を遂げるシーンからラストシーンまでは完璧な運びである。
渡瀬恒彦も菅原文太も共に他を圧倒する演技を見せている。
早川が打本組を襲撃するシーンから使われ始めた緑の色調を乗せた演出は当時はありきたりだったのかもしれないが見たことがなく新鮮だった。

それにしてもヤクザの間での契りを交わす際の儀式やら礼儀作法やら何やらはいつ作られ広まったのだろうか。
戦後の混乱の中で立ち上がったものだとしたら、何故あれほど各地で作法が統一されているのか。ヤクザのはしりは、一体どこにあるのだろう。
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