泣く子も黙る平和のアイドル

仁義なき戦い 代理戦争の泣く子も黙る平和のアイドルのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)
4.0
仁義なきシリーズ3作目。番外編色の強かった2作目と違い、完全に1作目の続編。
主役を中心にそれぞれの思惑が同時に進んでいく群像劇として大傑作。作り込まれた脚本と役者の演技で次がどうなるか常にハラハラと緊張感があった。大組織では親分子分が利害を巡って煽り、裏切り、殺し合いをしている中で、小さな広能組では親分を本当に慕っているのが見えていい。それだけに最後は切ない。
簡単に殺したり殺されたりばかり続くのに慣れていたけど、最後の葬式のシーンで泣く母親を見て、現実に戻されたところで映画は終わる。熱くなっていた感情をきゅっと引き締めて終わらせる名場面。
それにしても山守夫婦は本当にムカつくな…