tyapioka

フリクリのtyapiokaのレビュー・感想・評価

フリクリ(2000年製作の映画)
4.3
2018.11.10
自分を見てくれない歳上の女に対して大人ぶるナオ太。マミ美は兄の代わりとして面影を見るため、ハル子はナオ太を通して海賊王の力を手に入れるため、この状況がもどかしく、かつ、手の届かない人に憧れた思春期を思い出せてノスタルジックでよい。だからこそバットを振るシーンは胸に来るものがあるし、消え去ってしまう最終回もしんみりする。めちゃくちゃながらこういう芯があるからいい。
2020.06.07
頭から出るロボが手で、それを倒すのも自分というのがオナニーに似ている気がした。男根を思わせる描写も多い。幾多のオナニーを通して、きちんと手順を踏んで大人になる物語。一足先に手順を踏んだ同級生の女子は泣きながら両親に気持ち告げており、最後に思いを伝える主人公の先輩ともいえる。大人ぶってた子どもたちが子どもの手順とオナニーを通して、悪い大人に騙されつつ、成長する物語という解釈。最後に「ナオ太くん」呼びになるのはマミ美の成長物語でもあった証拠なのかもしれない。正直ギャグパートは寒く、尖った演出も空回りしている箇所はあったものの、かなり挑戦的なスルメ作品。見る度に注目する箇所が変わって楽しい。
2020.07.05
両親と観賞。今更ながら女キャラが全て違う性格ながら、可愛らしく、毒もありつつ、魅力的だと感じた。また、ナオ太も最後の「すき」や、泣いて抱きつくところや、拗ねるところが可愛らしい。キャラが魅力的な作品。また、シンプルながらギターを武器にするのも勢いのある作風にマッチしていてよい。
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