すがり

フリクリのすがりのレビュー・感想・評価

フリクリ(2000年製作の映画)
4.6
新作が来るということで例に漏れず再鑑賞。


嘘です。
実はこんなに有名でカルトな人気を維持している今作ですが全部観たのは初めて。

最初に観た時は自分もなおた君くらいの頃、尚且つ4話とこの度判明、そして英語?音声…?

もう訳がわからない。

何も分からないのに今日に至るまで脳内に残り続けるシャンプーハットをつけた真っ赤な頭から何かを引っ張り出す映像。

あの時感じたことをそのまま書くと、ちょっと卑猥な感じでドキドキしていた。
理由は分からないけど、今回観てみると続く映像で鼻血出してる連中もいたし当時の感覚は間違っていなかったようだ。

ただ、通しで観ても内容に関してはやはり漠然としか分からない。
物語上の筋道はちゃんと分かるようになってる、ただ作品の設定をほとんど出してこないから細かいところが疑問符だらけ。


……良いんですよ、そんなのは。
このアニメめちゃくちゃ面白くなかったですか。
何も分からないのにキャラと映像のパワーで何かもう色んなモノも事も最高潮だったでしょう。
設定が作中で分からなきゃ調べたら良いんです、考察したら良いんです、何か出してくる書籍買ったら良いんです。
何よりそれらをやりたいと思わせてくるだけの魅力があるから素晴らしい。

荒唐無稽なフリして案外真面目。
真面目なフリして何もかもテキトー。
本当にたまらない。
アニメって、アニメって感じがする。
無茶苦茶なくせにアニメがアニメである理由や強みをこれでもかってぶつけてくる。
そんだけ打たれ続けて私の心は満身創痍の穴だらけ、観終わってからちょっとした喪失感に囚われている。

思い出補正と、その穴を埋めるようにして書いていたから長め。
「ぶっとびー」くらいにまとめても良かった。

終わる、終わるけど最後に書きたい。
今も(多分)昔もハル子好き、ありがとう。
ありがとう監督さん。
ありがとう声優さん。

作品には全然関係無いけどありがとうKOF。
すがり

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