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女神は二度微笑むのamokのレビュー・感想・評価

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)
4.8
2015.11.22
少し前に、某マインドファックムービーが話題になっていた。
スタイリッシュな音楽・映像に、予想不可能な展開で、とても良くできた映画だった。(一部のコアな映画ファンには、色々予測できてしまうヒントが散らかっていたようだが)
しかし、宣伝で期待値が上がりすぎて、ちょっぴりガッカリという声が、あちらこちらから聞こえてきた。(僕は結構楽しんで観たのだが)
それならば、こっちの映画はどうだろうか?

『女神は二度微笑む』
なんとも意味深なタイトルだ。

さて、まずは映像のスタイリッシュさ。
僕は、開始10秒で心を掴まれた。
都会的なそれとエキゾチックなそれが、次から次へと切り替わり目が回るほどにカッコいい。
目が回ってるうちに、ちょこちょこ出てくるアイテムや人物の表情が伏線なのかと勘ぐってしまい、マインドをファックされる。
カメラアングルや構図もめちゃカッコいい!

次は、音楽。
インド映画と言えば、いきなり歌って踊りだすアレ。
しかし、この映画にはそのアレが無い。
その代わり、良いところで音楽が入ってくる。
どれもこれも、シーンにしっかりマッチしていて、いちいちセンスが良い。

そんで、役者さん。
主演のヴィディヤー・バーランさん。
世界一美しいと言っても過言ではないかもしれない。
なんでインドの女優さんは、こんなにも美人なんだろうか。
この点は『ピエロ〜』のヒロインに完全勝利でいいよね?(filmarksユーザーさん97%が同意_amkikaku調べ、というか予測)

それから、時事問題ともリンクしてる。
今、世界の一番の関心ごとである、パリ無差別テロ。
この映画も、地下鉄に毒物をばら撒く事件から始まる。
日本人なら地下鉄サリン事件を思いだし、今観ることで遠いパリの話も、自分ごととして考えられるのではないだろうか?
(危険はすぐ傍に潜んでいるのかもしれない)
それに、テロリストや暗殺者は普通の人だった。(暗殺者は、ちょっと気持ち悪いけど)
スパイ映画などでは、美男美女のスパイが登場する。
しかし、スパイは目立たないことが第一条件なので、実際は普通の外見をしているらしい。
この点をふまえると、かなりリアルな映画だと言えるのかもしれない。

そして、肝心のサスペンス要素。
話が進んでいくごとに、1枚また1枚と謎のベールが剥がれていき、真実に近づいていく。
しかし、最後に待っている展開が…
これには、某マインドファックムービーに納得いかなかった人でも、満足してもらえるんじゃないかなぁ、なんて思ったりして(・ω≦) テヘペロ

最後に、某マインドファックムービーでは薄味だった、ロマンスや心温まる触れ合い、そして、主人公が背負っている悲しみなど、ヒューマンドラマ要素もしっかりしていた事。
ぬうぇェ〜〜〜! (驚きの声)
だけでは終わらない、美しいラスト。

という事で、こちらも是非お試しを
(・Д・)ノ
amok

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