叡福寺清子

ヤング・アダルト・ニューヨークの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.0
アダルトチーム
ジョシュ.記録映像作家で若い頃はいい作品を撮っていたがここ10年かけて一本製作してる.大学の講師でもある.
コーネリア.ジョシュの嫁で父親は著名な記録映像作家.プロデューサー.
ヤングチーム
ジェイミー.記録映像作家を目指す.
ダービー.ジェイミーの嫁でアイス屋さん.
物語は想像通り,マンネリ気味のアダルトチームがヤングチームに影響され,いろんな事に挑戦するシークエンスが続く.自転車に乗り始めたりヒップホップダンスに通いだしたり,スピリチュアルな儀式に参加したり.面白いのはそれ以外の生活は年齢的に逆転していることだ.例えばヤングチームは膨大な数のレコードをコレクションし一方のアダルトチームはCD.例えばアダルトチームはタブレットのゲームで時間を潰すが,ヤングチームはボードゲームを楽しむ.わからないことをすぐにネットで調べようとするアダルトチームに対し,記憶を手繰るヤングチーム.
後半ジョシュの身に起きる事や投げかけられる言葉は思い当たる事が多く視聴している私も尻が痒くなる.「君ヘルニア?俺関節炎.アハハ」っ中年の不健康自慢は万国共通か.嫁に「あなたは10年間(一つの作品を)こねくり回してるだけ.」と言われるジョシュ.嫁の気持ちもわかるが屁理屈マンになるジョシュも他人事とは思えない.加齢とともに背負うものが多くなりそのせいで身動きが遅くなるのは中高年の定めみたいなもんだし.そっから本作のようにヤングチームに合わせたって「年寄りの冷水」と冷笑されちゃうのが落ちだ.
結局は年相応の生き方をするしかないじゃんか.老け込む必要はない.上手く年齢と付き合おう.44歳には44歳にしか出来ないことだってあるんだからさ.