てくのすけ

メイズ・ランナーのてくのすけのレビュー・感想・評価

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)
3.5
特異な状況設定、翻弄されながらも足掻く若者、相手は身勝手な社会、というYA小説ものの基本を踏まえつつ、サバイバルやモンスターパニックの要素も織り混ぜる。恋愛要素が薄い分謎めいたサスペンスが際立ち、何より超巨大迷路という不思議のダンジョンに燃えます。

視覚的にも大きな壁が閉塞感と狭いコミュニティの危うい均衡を表して『進撃の巨人』ぽいですね。役割が各キャラの個性にも繋がるし話がどんどん転がるので停滞せず楽しめる。3部作の1作目ということで謎は残るけど、区切りとしてはちょうどいい。全力疾走するイケメンは良い。

整ったのから個性的なのまで若い男よりどりみどりなのでその手の嗜好のかたは必見です。デハーンぽいのとか『ナルニア3』の憎たらしい小僧とかいるよ。癒し系ぽっちゃり君ことチャックは見た目や名前が『グーニーズ』のチャンクを思い出しますが、何気に長澤まさみに似てる気が…
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