EDDIE

ドラフト・デイのEDDIEのレビュー・感想・評価

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)
4.0
波乱と興奮の連続!NFLのドラフトをわかりやすくドラマチックに演出したアメフト版“マネーボール”。最後まで予想だにしない展開の連続に目が離せない!

なんだか急に観たくなったので再鑑賞。スポーツ好きの私にとっては大好きな作品の一つで、日本人にはやや馴染みの薄いNFL、つまりアメフトのドラフトの裏側を映し出します。
ドラフトがテーマということで、アメフトの試合の迫力を楽しむ作品ではありませんが、最後まで誰を指名するのか、ケビン・コスナー演じるGMのサニー・ウィーバーの一挙手一投足に目が離せません。

とりあえずNFLのドラフト制度の概要さえ掴んでおけば、本作は十二分に楽しめるはずです。

・ウェーバー制
前年の順位の低い順に応じてドラフト指名できる制度。ドラフト指名権はトレードできます。
・10分の時間制限
ドラフト指名の順番が回ってきたら、10分間の間に指名する選手を指定しなければいけません。このルールがドラフトの緊迫感を高めていると言ってもいいでしょう。

この作品はGMという職業の全貌ややり甲斐が理解できる上、いかにドラマチックでエンターテインメント性に富んだイベントなのかがわかります。
日本だとプロ野球のドラフト1位指名がくじ引きされるのがお馴染みですが、NFLをはじめとしたアメリカンスポーツは一つのイベントとしてファン参加型でもあり、一つのパーティ的要素もあり、本当に一種のお祭りイベントとして盛り上がっている様子が見て取れます。

出演者の1人でドラフト候補の選手としてチャドウィック・ボーズマンが出ています。まだまだ“ワカンダフォーエバー”ではありませんが、ディフェンスのスペシャリストLBのヴォンテ・マックとして出演。
対抗してジョシュ・ペンス演じるのが10年に1人の逸材と言われる好QBのボー・キャラハン。30歳を目前にして電撃引退したスター選手「アンドリュー・ラックの再来」ともアナウンスされるドラフト1位最有力候補。ただサニーは彼を指名するにはクリアしておきたい懸念がありました。

誰を1位指名するのか、ドラフト指名権をトレードしながら果たしてどのような着地が待ち受けているのか、最後までハラハラドキドキの展開にワクワクします。
正直細かい部分は忘れていたんですが、改めて観てもやはり面白い。

GMと他チームGMの駆け引きなんか本作の醍醐味でもあります。『マネーボール』など競技の裏側を映し出した作品が好きな方にはハマると思われます。

※2020年自宅鑑賞203本目
EDDIE

EDDIE