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誘導尋問のtomacoのレビュー・感想・評価

誘導尋問(1995年製作の映画)
3.8
司法・犯罪心理の授業にて鑑賞 。

海外特有であろう卑劣な言葉の数々に
不快にはなったものの...

司法面接の意義や倫理観について
非常に考えさせられる作品だった 。
特にプレイセラピーの描写は、
セラピストの私情が先行して
証言操作(誘導尋問)がみられていた 。

メディア勢力と真偽が混在して正義が迷子 。
大人がみな自分を守ろうとする姿勢と
有罪を信じて疑わない雰囲気は
何とも言えぬ恐ろしさがあった 。
子どもの声に耳を傾けないなんて、
誰が被害者で何が証言なのか ?

被疑者一家にとっての失われた多くの時間を想うと当時は相当な社会問題となったのだろう 。
その後の人生をも左右する誘導尋問、
私たちは言葉の力を再考するべきである 。
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