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CAT'S EYE キャッツ・アイのmenokiのレビュー・感想・評価

CAT'S EYE キャッツ・アイ(1997年製作の映画)
1.4
フジテレビとバーニングプロダクションが画策して製作したクソダサい作品。

あらすじ

県立横浜美術館に所蔵されている黒田画伯の絵が、またしてもキャッツ・アイと名乗る3人組の女強盗団によって盗まれた。
実はキャッツ・アイの正体は黒田の娘たちで、泪、瞳、愛の3姉妹は20年前に突然失踪した父の行方を調べるために、父の残した6枚の絵を集めているのだ。
 

漫画原作が製作される場合、企業の利益以外にも、なるべく原作ファンを大事にするような内容にしたり、視聴者に娯楽を提供するといった事を考えながら製作する場合が多いと思う。
しかし本作の場合、原作ファンを大事にしたり、視聴者に娯楽を提供するといったものが微塵も感じられず、ただ単にバーニングプロダクションに所属している女優を綺麗にカッコよく映し知名度を上げる為だけに製作したとしか思えない作りになっている。

こういったキャストありきで製作された作品は、中身が空っぽで事務所が売り出したい役者がただ単にカッコつけているだけの作品が多いのだが、本作も例に漏れず中身が空っぽでキャッツ・アイがカッコつけているだけの作品である。
ただ、残念な事にそのカッコつけているシーンの全てが顔を覆いたくなるくらいダサく、ただのイカれた中二病集団としか思えないような痛さを感じてしまう。

これからとある建物にある絵画を盗もうというのに、その建物付近で無意味にカメラ目線でポーズを決めながら泣き叫んだり、普通に歩けばいいのにわざわざ無意味にバク転して移動したり、何か行動しようとする度にいちいち服に仕込んだかぎ爪を出し入れするし・・・。
とりあえず何か行動する度に意味もなくカッコつけるので、ウザいし痛々しいし「邪気眼使い」の方がまだマシに思えてくる。

これでまだ原作の様に、高い知能と独自の道具を活かして鮮やかにお宝を奪っていくというスタイルだったら許せたのだが、本作の場合はキャッツ・アイが頭がいいというより、単に警察が無能過ぎるから簡単に盗めるとしか思えない。
キャッツ・アイがわざわざ相手に絵画を盗むと予告状を送っているというのに、絵画の周りにばっかり警察を配置してないので堂々と建物に侵入されるし、キャッツ・アイが真横で挑発しても全く気付かない・・・。

更に、キャッツ・アイが絵画を盗むのに成功した後に劣化版バットモービルで逃走するのだが、これが全く速度が出ず自転車やスケボーで簡単に追いつくことが出来る。
そんな原付以下の性能の劣化版バットモービルで逃走しているのにも関わらず、キャッツ・アイを追う警察はパトカーで追いかけているのに何故か全く追いつけない。
しかも、キャッツ・アイが劣化版バットモービルで普通に走行しているだけなのに、勝手に事故を起こし逃亡を許すといった恐ろしいまでの無能ぶりだ・・・。
恐らくこの無能警察が警備している限り、そこらのチンピラでも簡単に絵画を盗む事が出来るんじゃないだろうか・・・。

無能警察も酷いが、終盤にキャッツ・アイが龍玉を盗む為にとある建物に侵入するのだが、そこの警備も結構無能が多い。
設定上は現役軍人ばかりが警備していてかなり龍玉を盗むのが困難らしいが、キャッツ・アイに通気口から簡単に侵入されるし、通気口で爆音を鳴らしているのに全く気が付かない・・・。
かなりの至近距離で銃を撃っても全く当たらないし、無意味にカッコつけるのでこれまたダサい。

そもそも、龍玉を所持している敵の名前がキング財団といった「安倍晋三記念小学校」並にダサいネーミングセンスなのでそこからして終わってる・・・。
それとキング財団のアジトのデザインだが、どっからどうみても孤島に浮かぶフジテレビ本社としか思えないのだが、これについてフジテレビの社員はどう思っているのだろうか・・・。
もしかしたらカッコイイと思っているのかもしれないが、余りにもシュール過ぎてギャグとしか思えなかったのだが・・・。
こういったフジテレビの押し付けがましい所は今も昔も変わらないんだな。

また本作は原作からいくつも変更点があるのだが、残念ながらキャストありきの変更点なので改悪でしかない。

まずコスチュームに関してだが、原作のキャッツ・アイはカラフルなレオタード姿を身に纏っているものだったが、本作では黒いラバータイツに猫耳マスクを付けたものに変更されている。
恐らく年齢的にレオタードは厳しかったりと色々と大人の事情があるのだろうが、余りも原作のキャッツ・アイのコスチュームがかけ離れ過ぎており、もう唯のキャットウーマンにしか見えない。
主人公が瞳から愛に変更される事によりストーリー性がかなり薄まっているし、探していた父親の正体がラスボスだった設定が加わった事によって物語にかなり矛盾が生じるようになっている。
おまけに父親のやられ方が、ヘリで逃亡中に俊夫が投げた龍玉が奇跡的に何kmも離れているヘリのメインローターに直撃し墜落するといったもので、一体どこから突っ込めばいいのかが分からない程に酷いものであった。


また、編集・効果音・演出とありとあらゆる面で信じられないくらいダサく、アクションが出来る人がケイン・コスギくらいしかいない。
あと、前半はただ単にダサいだけで一応観る事は出来るのだが、後半はダサいだけでなく退屈でつまらないも加えられるので救いようがない。

単純にバーニングプロダクションとフジテレビの見え見えの魂胆しか感じられなかったし、退屈でダサく痛々しい作品であった。