ハレルヤ

ベル&セバスチャンのハレルヤのレビュー・感想・評価

ベル&セバスチャン(2013年製作の映画)
3.7
1943年のナチス占領下のフランス、アルプス地方。村で野獣と恐れられていた野犬とそこで暮らす少年の交流を描いたドラマ。

子供と犬の交流とくれば良い作品というのは約束されたようなもの。本作もまさにその通り。少年セバスチャンとベルと名付けられた犬。深い絆で結ばれた両者のドラマは安心感があり、誰でもしっかりと味わえる仕上がりです。

そしてアルプス山脈の雄大な自然は本作の大きな特徴。美しさに満ちていてこの描写だけでも見応え抜群。現地に行きたくなるような景色がずっと映し出されるので見てて飽きません。

後半はナチスに追われるユダヤ人一家をスイスへ逃がすため、ベルとセバスチャンは案内人として危険なアルプス越えに挑む流れ。雪崩に襲われたり、落ちたら一巻の終わりのクレパスを渡る場面など危機一髪の逃避行。そこまで過度なハラハラドキドキはありませんが、それなりに見せ場はあります。

本作でセバスチャンを演じたのはフェリックス・ボシュエ。本作で映画デビューとは思えないほど遠くにいる母親を想い、無垢な少年を完璧に演じていてお見事でした。

さっき知りましたが、本作だけじゃなく続編も2作あるんですね。また機会があれば是非見てみたいです。
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