deckid2022

きっと、星のせいじゃない。のdeckid2022のレビュー・感想・評価

3.9
もうすぐ死ぬかもしれないという時に、なんで目の前のやりたいことよりも長生きすることを優先するんだろう。
延命することよりも、どんなに短くても限りある生を全うすることのほうが本人にとっては大切なことだと少なくとも私は思ってた。でも、家族は少しでも長生きして欲しいと思っている。それは当然なことだとも思う。そんな家族の気持ちを本人は1番わかってる。だから、延命よりも今のこの瞬間を大切にしたいなんていえない。
そう思っていたんだけど、
この映画をみて、残される人のことについて、大人になってから初めて真剣に考えてみたんだけど、長くいきたいって思うのが真理なのかもしれない。大人になっていくにつれて、人の幸せを自分の幸せと思うことが多くなっていくからなのかも。

あと、『生きてる限り傷つく事はあるかもしれないけど、誰に傷付けられたいかは選べる』っていうガスのセリフが新鮮だった。『葬式は残らせた人たちのもの』、このヘイゼルのセリフも新鮮だった。最期の時が近づいてるってわかったら、私も生前葬してみたいな。『なんで忘却が怖いの?なんでそんなに認められたいの?私に認められだだけでは不十分なの?例えそれが不十分だったとしても、それで十分と思うしかないんだよ。』っていうヘイゼルのセリフが沁みました。
ヘイゼルグレースランカスター、オーガスタスウォルターズ、2人ともフルネームで呼び合う感じがまたなんかよかった。
この映画は『死』を描くのではなくて『生』にスポットライトを当てた愛のある素敵なポジティブな映画だった。

眺めのいいベランダで、好きなキャンドルと共に見る映画もまたよかった🌙

エンディングソングがエドのall of the stars で、あ!この映画か!ってみ終わってから気づきました!
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