POPCORN

新宿スワンのPOPCORNのレビュー・感想・評価

新宿スワン(2015年製作の映画)
3.7
和久井健の漫画を実写化した新宿のスカウトを扱った友情作品。
私にとってはその事よりも、個人的に肌が合わない作品が多い園子温監督・脚本ということで、覚悟はしていたのですが…いやはや面白いじゃないですか。私のアレルギーが治ったのか、その様なものは元々無かったのか、ただ単に過去相性が悪かっただけなのか。今作は、キャラ毎のキャスティングしかり、ストーリー性を損なわない控えめな演出しかり、道徳心を失わない主人公のブレないアイデンティティしかり、スカウトという職業から見た歌舞伎町の怖い部分しかり…。勿論原作有りきで、骨格がしっかりしているから安定感も含めて、最後までリアリティたっぷりのドラマでした。
なかでも決め手は、真虎というグレーなキャラを演じた伊勢谷友介という俳優のポテンシャルと、モラルが崩壊しない芯の強い主人公龍彦の優しさかと。歌舞伎町というエリアの〝欲望の需要と供給″を生業にする彼らの関係性に、リアリティと謎を含めるあたりが絶妙です。
誰が真っ黒で、誰が裏切りものなのか…。

終盤、龍彦は山田孝之演じる秀吉という男にこんなことを言われます「この街で生きて行くにはお前優しすぎるよ」。そうなんですよね〜龍彦のこの優しさが吉と出るか、凶と出るか…。
原作漫画が読みたくなりました。

ストーリーは…
歌舞伎町に一歩踏み込んだその時、人生の最底辺にいた白鳥龍彦(綾野剛)は、偶然にも名の知れたスカウトマン真虎(伊勢谷友介)に誘われてスカウト会社バーストに入社する。スカウトの仕事に慄く龍彦に真虎が一喝します。「風俗で働く女の子を不幸だと思うのは大間違いなんだ」。それを聞いて龍彦は「俺がスカウトした女の子には〝幸せだと″言わせます」と、スカウトの世界へ入ることに。歌舞伎町に集まる女性たちに声を掛けては、ホステス、風俗等の仕事を斡旋し、その紹介料を報酬にのし上がっていく龍彦だったが。様々な人間の思惑に悪戦苦闘するが徐々に成長し一人前のスカウトマンになっていくのだったが、敵対するスカウト会社ハーレムとの抗争に巻き込まれていく…

Part2やPart3やってくれないものかなぁo(^_-)O