眠らない街、歌舞伎町で女性をスカウトして水商売を斡旋する男たちの意地とプライドを賭けた戦いの話。
広い意味でのヤクザもんの作品だと思う。まあまずはこんなにスカウトって女性はされるの？そして上手い人は本当にホイホイとスカウトが成功するの？女性はホイホイと仕事を欲しがるの？って思ったけど歌舞伎町がわかんないからこの作品内だけはこういう設定なんだと思うことにしました。
日本人のヤクザとかヤンキー演技が少し苦手で。なんでかというと、おいこらてめーぶっ殺すぞっていうセリフがすごく胡散臭く感じるんですよね。この作品でも違和感がない人は少なかったと思う。でもまああんまりきつくはなかった。それよりはアクの強さで乗り切った感じがある。
特に、主人公の組織の幹部の一人の関というやつを演じた深水元基の演技がクセになった。どうクセが強いかは観て！としか言えない笑
ストーリー的には主人公と確執がありそうなことを示唆するスカウトとの派閥争い。
チンピラ達がどう裏の世界で生きていくかを垣間見れる構成になっている。
最初主人公はスカウトじゃなく、スカウトにスカウトされるところから始まる。そこからスカウトの仕事と、裏世界の生き方を教わっていく。これは裏の世界の仕事内容紹介といった感じだ。
裏の世界の人間は実は表より強烈な縦社会とメンツの立て方と筋の通し方で成り立っている。このメンツと筋を読み間違えると即バッドエンドという苛烈な世界だということがわかった。
表も裏も下げたくない相手に下げなきゃいけないし、人間ってどこへいっても同じような問題がつきまとうんですね…切ねえ
途中、沢尻エリカのわかりやすいドラマが挟み込まれるのがどうにかならんかと思いつつ、普通に楽しめました。
