アチャファラヤ川で貸し舟屋を営む元採掘技師のサンダースは、元妻の頼みでアチャファラヤ川で新たに見つかった石油(天然ガスだったかな?)の試掘を手伝うために採掘所に向かうが、そこには隠した大金を取り戻しにきたギャングと人喰いオオメジロザメがいた。
演技派、ルー・ダイアモンド・フィリップスが主演するサメパニック。
サメと油田採掘と川に沈んだ現金発掘っていう、何ともハチャメチャなストーリー。
内容的には、淡水に生息するサメによる事故が、とある湖で発生。
油田の採掘をしていた主人公一行や、湖に沈んでいる現金を探しにきたギャング一行が襲われ、大パニック&大爆発!みたいな映画です。
今回のサメはサメ映画では珍しい、オオメジロザメ。
軍の秘密兵器でも廃棄物による汚染でも宇宙人の侵略でもなんでもない。
サメ映画なのに舞台は川と湖。
つまり淡水。
海ではなく川~湖なので、『ジョーズ』系ではなく『アナコンダ』系に近い雰囲気です。
オオメジロザメという種は淡水でも生きられるんだって。
淡水でも生きられるという映画に出てくるオオメジロザメは、差し詰め‘財宝の番人‘と‘自然破壊に対する自然からの報復‘の象徴でしょうか。
冒頭2分くらいからビキニの美女がサメに食われて血だらけです。
こんな感じでサメに食われて死ぬ人もいるけど、結構人間間の争いの方が目立ってるかも。
淡水にも生息するオオメジロザメを出したことで、設定にも工夫が見られます。
そこんとこ、サメ好きとしてはどういうシーンが見られるのか期待したところだけど、アクションも含めいまいち地味ですねえ・・・。
【少ないサメとの絡み】【無駄に濃いルー・D・フィリップスの顔】【女の裸無し】と、ツボを抑えない演出に、大した見所を見出せず、後半にはサメの前に猛烈な睡魔が襲ってきます。
ストーリー展開からして「サメ地獄」ってゆータイトルもチャンチャラおかしい。
地獄でも何でもないっていう…。
タイトル負けですね。
サメの倒し方考えるのも大変だろうなぁ、結局主人公の借金はどうなったんかなぁ、と、観終わって思いましたが、それすら最早どうでもいいです。
しかし、B級なのに真面目につくろうとしている努力は買いたい。
最後の10分は「もうここまできたらこいつら助かるだろ。」と思いながら観てたのですが、梯子から水に落ちたり、サメが目の前まで迫ってきたりと、それなりにハラハラしながら観てました。
オチの倒し方は悪くなかったので、後は話がしっかりしていればもう少し評価を上げれたのに。