アマプラで視聴。セットデザインや衣装は非常に素晴らしい。しかし話がディズニーアニメなどで一般的に知られているものとかなり違っていて、違和感がある。ベルが野獣と愛を交わすような場面がほとんどない。二人がダンスをする場面で、一瞬ユルブリンナーの名画の「王様と私」のようになるかと思ったが、次の瞬間ベルが野獣に悪罵を浴びせたので、その期待は見事に裏切られた。ラストで唐突に進撃の巨人になるのは、ドイツも映画制作に協力していたからだろうか。場面場面は本当にファンタジーとして良質の画面で、そのまま絵画に切り取れるほどの画質だ。しかしお話が本当にいただけない。最後まで見たが、残念だとしか言いようがない。ラストシーンの水面から浮かび上がる復活した王子の姿が、あまりにもアレだったし。ただ衣装やセットは豪華なので、それを見たい人は見たらいいと思います。しかしこの話だと一番の悪者はどう考えても金色の鹿の妖精じゃないかな。王子は彼女に乗せられて野獣にされたとしか思えないし。一時間50分。