【悼む人。亡くなった人を忘れないように記憶に留めておく人である。】
★名台詞
静人『あの時生きていたということを私は覚えていきます。』
↑冒頭からとても印象的なセリフだった。
《ストーリー》△
《演技》○
《音楽》△
《展開》△
《笑い》×
《感動》○
《泣》○
★感想
全体的に暗い……
が、それでいて、演技が良く、徐々に明るくなっていくのが良かった。
結局何が残ったのかというのも分からなかったのだけど。
悼む人というのは、誰か知らない人であっても、あなたがこれまで生きた証として、覚えておこう。
最初は偽善者だなぁと思ったが、後々静人のエピソードが明らかになり、どんな思いでここまで旅をしてきたのかが分かり感動した。
ARATAの迫真の演技。大竹しのぶの後少しの時間を必死に生きていく演技。
椎名桔平の心情の変化。
とてもいい俳優が側でストーリーを固めて、石田ゆり子と高良健吾の悼んでいくのを観ていて心が動く。なんだか切ない。
実際に事故現場では花が供えられているのは誰もがみてきたと思うが、亡くなった方が何を愛し、愛され、どう生きたかというのを考えているとただ、悲しくなる。
大切な人には、忘れられないように心、記憶には残っていたいなと思った作品だった。