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大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院のRIOのレビュー・感想・評価

4.0
マックス・ピカートの本を読み返す
内なる聖域へ深く深く
終わりの始まりの共存するところ

明かりのない暗闇が命の揺らぎを語りかけてくる
白い壁からは隔絶された静けさ
こちらから語りかけるのを聞いているかのように

冷たいロウソクの灯りが励ましを与え
温かい雪が孤独を感じさせる

非日常のなかにいる非日常性の厳しさ
自分みたいな人間はすぐに非日常へ行ける
ことは不可能ではないと思うけど
継続することはきっと無理
非日常性に限りないものを感じ続ける厳しさ

ただ詩のみが真理へと到る道
白い静寂
神様への道はないのかも
魂の自由に生きる修道士たちの毎日

虚しき言葉
全てを待つのは空虚

カトリック教会のカルトジオ会
グランド・シャルトルーズの屋根と
アルプス山脈の間を雲が流れる


……マックス・ピカート「沈黙の世界」
アレクシス・カレル「人間~この未知なるもの」
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