マックス・ピカートの本を読み返す
内なる聖域へ深く深く
終わりの始まりの共存するところ
明かりのない暗闇が命の揺らぎを語りかけてくる
白い壁からは隔絶された静けさ
こちらから語りかけるのを聞いているかのように
冷たいロウソクの灯りが励ましを与え
温かい雪が孤独を感じさせる
非日常のなかにいる非日常性の厳しさ
自分みたいな人間はすぐに非日常へ行ける
ことは不可能ではないと思うけど
継続することはきっと無理
非日常性に限りないものを感じ続ける厳しさ
ただ詩のみが真理へと到る道
白い静寂
神様への道はないのかも
魂の自由に生きる修道士たちの毎日
虚しき言葉
全てを待つのは空虚
カトリック教会のカルトジオ会
グランド・シャルトルーズの屋根と
アルプス山脈の間を雲が流れる
……マックス・ピカート「沈黙の世界」
アレクシス・カレル「人間~この未知なるもの」