ニクガタナ

ねこぢる草のニクガタナのレビュー・感想・評価

ねこぢる草(2000年製作の映画)
3.7
死神に魂を奪われかけた姉猫とその魂を探し求める弟猫との冒険旅。心細く泣きたくなるような寂しく深-く、暗ーい死の予感漂う圧倒的な悪夢感がすごい。脚本・絵コンテ・演出・作画監督を務めた湯浅政明による、故ねこぢるの原作を超えたほぼオリジナルな創作世界。虚ろな目で読み取れないキャラの表情が象徴する「静」の中に突然わき上がる幼く残酷で軽快な「動」その緩急が気持ち良く引き込まれる。チェコアニメのような宮澤賢治作品のような不思議な魅力。
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