垂直落下式サミング

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 新説・四谷怪談 お岩の呪いの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

4.0
『東海道四谷怪談』を扱う場合、撮影前にお祓いを済ませておくのは演芸業界における当然の儀式であるが、ある映画の撮影でそれを軽んじ行わなかった故に、お岩さんを侮辱する台詞を言った女優が呪われてしまう。
今回の取材は、その女優の救済が目的であったが、その呪いが愛しの市川ちゃんに飛び火!お岩の呪いにとらわれた仲間を救え!
投稿映像には、お岩のとなりに黒ギャルが。映画のワンシーンとはいえ葬式で山姥メイク、金髪を染め直せとは言わないが、弔いの席でくらいその化粧はどうにか出来ないのか、そんなもんとり憑かれても仕方ないだろう。
そんなことだから女優の精神錯乱っぷりが凄まじい。実家の外観がもうすごい。包丁を持って追ってくる様子も、本物の狂女が迫ってくるかのようでゾッとする。
心霊研究家&除霊師などの有識者ポジションとして登場する連中は、いつにも増してアクが強い。胡散臭さがマッハ。我らの市川ちゃんを救うため、宇龍院道玄と名乗る霊能力者の力を借りて、お岩さんに立ち向かうわけだが、工藤とおじさんふたりでオウム返しのように罵声を浴びせあう様子はみていて楽しい。一作目から、あれだけ嫌だった工藤が好きになってくる。
目を細めて眉間にシワをよせる市川ちゃん、口をすこし突き出して喋る癖のある市川ちゃん、浄霊中にぼろぼろ泣きはじめる市川ちゃん、途中から眼帯女子の市川ちゃん、かわいい、愛してる。お祓いのシーン、やっぱ演技力高いな。
今回、工藤の装備アイテムが恐るべき怨霊の領域へと踏み入れることで強化され、邪をもって邪なるものを退ける。江戸時代からの亡霊だろうが、とりあえず殴って倒す。それでいい、それがコワすぎ!だから。