イペー

極道大戦争のイペーのレビュー・感想・評価

極道大戦争(2015年製作の映画)
3.6
三池監督のお任侠さん遊び!

三池崇史監督が原点回帰を唱え、オリジナルの脚本で挑んだアクション映画。

酷評が集まるのも無理はない、と思います。いくら三池監督だからって、おフザケも度が過ぎている。
実にハチャメチャな作品です。

怒る方もいるでしょう。
真面目に撮ることを放棄しているとも受け取られかねない!
頑張って最後まで観ましたけどね、こんな作品は…アレ…意外と…嫌いじゃないかも…。

市原隼人演じるヤクザが、尊敬する親分に噛まれて"ヤクザバンパイア"に変身。
何故か謎の組織から狙われることに。

ヤクザバンパイアvsカエルくん、巨大化するカエルくん、脳味噌が溶ける高島礼子を挟みつつ、市原隼人vsヤヤン・ルヒアン…。

自分でも何を言ってんだかサッパリです。
説明するのも馬鹿馬鹿しい!

古き良き時代を偲ばせる、レトロな任侠映画の体裁。乾いた色調で統一された画面で、タチの悪い冗談の様なシーンが続きます。しかも、そんなに笑える訳でもない。

構図やアングルなどは無駄に決まっていて、ドラマのしょうもなさが逆に目立ちます。外枠だけがシッカリとしていて、中身はどこまでも空虚です。

三池監督のニヒリズム、だなんてお世辞にも言えないですが、あまりに適当な展開に、映画的な自由を感じてしまった自分。
単純に疲れていたのかもしれません。

カエルの着ぐるみと市原隼人が格闘している図が、心の琴線のどの部分に触れちゃったんだ…。

ある種の制約からは解放された作品だと思います。
でも、力強くオススメはできません。
もし劇場で鑑賞していたら、こういう感想にもならなかったでしょう。
カエルが闘う姿を、深夜にひっそりと楽しむには良いのかも。

…ファンの方には申し訳ない、今まで市原隼人のこと、ネタ的な目線で見てました。
この映画で初めて、市原隼人のこと、ちょっと好きになりました。
セリフは聞き取りづらかったけどね…。