ねこたす

グリーン・インフェルノのねこたすのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
-
「SNSでお手軽な正義感に被れて何も行動せず、ただ拡散し怒りをぶつけるような奴らは食人族に喰われちまえばいい。」
イーライ・ロス

「食人フェスティバル2015~嗚呼、人肉を喰いたいと本能が叫んでる~」にて鑑賞。
明日からこんなに楽しい映画が公開されるということで、一人でも多くの食人マニアを増やすために頑張って書くぞ!!

食人族の上映後、高橋ヨシキさんと平山夢明さんのトークショーがあり、夢明さんは「食人族は北千住とかその辺りだれども、グリーンインフェルノは銀座にいるかのような映画だ」と評した。いやあ、的確だ。
ヨシキさんは、「羊たちの沈黙のレクター博士が許されて、なぜこちらが許されないのか」と。そんな、ヨシキさんにはこのイベントの為にポスターをデザインしていただき、お土産にしてもらえるという素敵イベント!!

このイベントに参加する為、猛者たちは0時きっかりに必死でチケットを求め武蔵野館のサーバーを落とすという…。映画以上に、価値観を共有できる人と鑑賞できたこともあって作品以上の満足度を得ることができた。
武蔵野館は改装の為少しお休みするけど、その前にいい思い出が出来てよかった。


さて、グリーンインフェルノだが思っていたよりグロくない。いやもちろん描写はあるのだけれど、食人族のような生々しさが無く目を背けたくなるシーンではピントを外したり細かくカットを割ったり、気が利いている。上品だ。

女子大生のジャスティンは正義感からか、学内の活動組織に"オルグ"されてしまう。アマゾンの森林伐採を止めるため、一行はペルーに旅立つが……。

前半の丁寧な作りの大事さを改めて感じた。楽しそうな学生生活や、活動家グループの議論。ああ、この人たちがどのような顛末を迎えるのだろうと想像するだけで頬が緩む。
ご丁寧に、遅れているとされる地域文化に対して意見させる。性器をアレするアレとか笑
単純に、今回はグループにしたこともあって食人族と比べると人数が増えている。それだけシーンが増えるとなるとサービス精神旺盛。しかも、女の子にかわいい子を揃える。
ちなみに、この主人公役の女性。監督の奥さんだそうだ。
妻を凌辱させる監督といえば園子温がいるが、仲良くお酒を飲みそう。

まあ説明するまでもなく、彼らは食人族の手に落ちるのだがそこからが楽しい。
嘘じゃなくて、本当に爆笑の嵐だった。一緒に見る人って大事だよなあ。ここ笑っていいの?ってところで心から笑える。

じゃなくても、クスリとくるはずだ。この映画はコメディ映画としても十分機能している。
"ヴィーガン"という単語を知らない人は、調べていくと幸せになれるよ!

2015年に製作されたということもあり、やはり画面が綺麗。タイトル通りの緑と、部族の赤のコントラストが印象に残る。

この映画は食育映画として、子供たちに見せたい。見せられないけど。神からの贈り物として、大事に大事に調理をする彼らを見ると、大量消費時代の現代人のなんと愚かなことか。

イーライ・ロスが影響を受けた食人族にオマージュを捧げ、ジャンルに恩返しするように作ったこの映画。監督の幸せそうな思いが画面一杯に溢れている。客席にも溢れていた。満足。

ちなみに、食人族役の部族に食人族の映画を見せると、いいね!やろうよやろうよ!と、とても友好的にこの映画が作られたようだ。うーん、素晴らしい!!