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グリーン・インフェルノのRのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
3.8
新宿武蔵野館で一人で鑑賞。

大学生、ジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)は過激な慈善活動をする学生のサークルに誘われ、ジャングルへ未開の土地を開拓する企業への抗議活動のため、ペルーに飛ぶ。企業への強引な抗議活動によって、開拓作業は撤退、帰りの自家用飛行機で成功を喜ぶ一同であったが、故障によって、ジャングルに飛行機は墜落してしまう。墜落した現場はペルーのジャングルの奥地、そこには世にも恐ろしい人喰い民族、ヤハ族が住んでいた…。

※ネタバレしてます


21世紀に復活!!人食い映画の最新版!!

あらすじだけみると、グロ耐性のある俺には最高の映画、映画に出てくるサークルの学生同様、俺も胸の高鳴りを抑えて、劇場に赴いた…。ジャングルに入ってからもクモの下りに爆笑し、「なんだ、こんな感じなら余裕やん?」と思っていた…。

しかし、それは間違いだった…。


そう、それはホラー映画界の雄、イーライ・ロスが送る作品、甘えなど一切ない予想を遥かに超えた内容だったのだ…。


これは…グ、グロい。

冒頭の胸の高鳴りは、学生サークルの巨漢がヤハ族に囚われ、目を抉られ、舌を抜かれ、両手足をぶった切られ、釜に蒸されるまでを丁寧に描くまでで、最高の後悔に変わった。

来なきゃ、良かった…。

まさに、檻に囚われる学生の気持ちにシンクロ!

ある意味、ここでのキャラクターへの感情移入度は高い。

また、このシーンが背景の不穏をガンガン高める音楽と解体される巨漢の「ンーンーンー!!!!」という声量の高い声で…うん、もうトラウマや…トラウマやで…。

人食い映画は初めての僕だけど、踏み入れちゃいけない領域だったかなー。


でも、そこから巻き起こる人間模様。誰もが「助かりたい!逃げ出したい!」その一心で協力しあったり、出し抜いたりする。


そのさまはエンターテイメントとしてちゃんと成立してるとこがさすがイーライ・ロス!!

特にサークルのリーダー、アレハンドロ(アリエル・レビ)は最高のクソ野郎だった!!

「落ち着けよ」と冷静になるために、クールな顔で檻の中で、堂々とオナニーしたり、自分が残されるのが嫌だからと逃げる仲間に民族の吹き矢の矢を刺して、自分の代わりに食わせさせようとする。

この手のサバイバル映画に一人はこんなキャラいるけど、前述のオナニーのあまりに堂々とシゴく姿に風格を感じた!!

最高のクソ野郎だ!!(ここで映画を観ていた人の大半は爆笑!!)


最後はなんか続編?あるよ!!と言わんばかりの展開だったが、もし続編が出るとしたら覚悟がいるだろう…。


映画が終わって、「もうしばらく肉はいいや…」と思っていたんだが、その日の夜にブロンコビリーでミスジステーキを食った俺はどうかしているのかもしれない…。

観るとしたら、肉はしばらく食べられないことは覚悟したほうがいいだろう。
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