Torichock

グリーン・インフェルノのTorichockのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
4.4
「THE GREEN INFERNO/グリーン・インフェルノ」

バイヤー!

最近、ニュースを見ていてめちゃくちゃムカつくことがあって。ミニマリストとかいう連中のことなんだけど。
物を持たないことで、物を持つことで生じるプレッシャーからの解放出来るとか、誰かと比べることではない生き方ができるとか抜かしてやがるんですけど、それ見てたら本当にイライラして。いや、人の生き方なんて自由だから、それは別に良いんだけど、あまりに極端な奴
が何にもない部屋で、スッキリした顔ながらベットの上でMacBook片手に、

"ネットで情報や知りたいことは手に入れられるし、映画や音楽も買える時代ですからね〜"

とか言ってて。新しい価値観だかなんだか知らないけど、どうせ一部の連中は、何もない国に旅行でも行って、こういう生き方だ!とか、その御感性で感じられたか、もしくはただ単に欧米で流行ってるか、流行りに乗っかった上に、偉そうなことも言えそうだからやってるだけだろ?
シンプルライフだかなんだから知らないけど、耳障りの良い言葉を並べてるだけ。好きにすればいいと思うけど、ここはハッキリ言おう。

Q.物は最低限(ミニマム)で充分なのか?

A.NO!多いほうが楽しい。

Q.Q.石原さとみは可愛いのか?

A.NO!昔に比べれば、マシになっただけ。

Q.食人行為は野蛮なのか?

A.NO!

NO!だコノヤロー。
いろんな生き方があってもいい、上等である。
だけど、極端な行動(アクト)をする人間は、信用ならない。極端な行動(アクト)は、結局のところ、自己欺瞞と自己満足に満ちたマスターベーションに過ぎない。震災の時、節電節電とタグつけしたり原発反対と吹いてたのに、当初何より先に買い占めをしてた人を僕は何人も知ってる。

作中、平静保つために、檻の中でムスコを握り、オナニーをし始めるシーンは、この映画の中でも特に微笑ましいバカシーンがあったが、これもまた我々への示唆のように思える。
スタイリッシュ、ナチュラル、スマート、エコロジー、アジェンダ、ペンディング、コミットメント、ガーデニング、シンプルライフ...

"この世界を狂ってる"

と勝手に決めつけ、そんな世界より僕たちが、自分たちがまともでクールでより良い人間だということを再確認し合うために並べられてるような耳障りの良い言葉たちは、檻の中で人目も憚らずオナニーをするのとなんら変わりのないことなのではないかと思うほど。

世界が狂ってるのではなく、見たいものだけしか見てこなかっただけ。
この世界は、ずっと昔からこの形を保っていたし、それを知らなかったし、知ろうともしなかっただけ。
そして、自分には何かができると思い込み、その場所に勝手に片足を突っ込んだだけ。

(傑作「悪の法則」につながった!)

人間は愚かです、僕も含め。
知らないものは怖い、怖いものは嫌い、そして嫌いなものには、眼を閉じて耳を塞いて、蓋をしてしまう。
所詮、他人の考えや文化を、ただ漠然とそこにいるものだということ受け入れることができない生き物。

ミニマリストにナチュラリスト、自然体、森ガール。
君たちも一緒に、
Don't think,ACT!!
あの緑の大地に行ってみないかい?

さぁ、大好きなMacBookも手放して、同じ人間同士を食べ合う"完全自給自足"の世界へ行こう、これぞ究極のミニマム化!

お腹を下しても大丈夫、誰が見ていても大丈夫、笑われたって気にしないで、思う存分下痢便垂れていい、自然体!

豹に会っても万事オッケー、キミは大切な"神の恵み"なのだから。さぁ、君こそ真の"森ガール"

目を背けたくなる本作のシーンは全て、見ないようにしてきたものの全てはないだろうか?
自分達が身にまとってる文明など、門外では糞の役にも立たないし、自分達が信じてやまない意識の高さなど、家畜と変わらないし、そんなもので腹は満たされないのだよ。
(昔、殿(北野武様)が本で、プラダとかシャネルのバッグなんか、そんなのどうでもいい国の人に渡したら、食い物とか糞運ぶように使われるだけだよ、ブランドなんてそんなもんだよ、みたいなこと言っていたな、そういうえば。)

ヤハ族の皆さんに最大の敬意を払いつつ、僕はこの世界を見ることが出来ました。
この世界はいいものも悪いものも食物も全部繋がってる、連鎖の世界。

イーライ・ロス、こんなに大爆笑と旋律を喰らわせながら、考えさせちゃうなんて、なんて尊敬のできるやつなんだ。
ロレンツァ・イッツォのヤハ族ペインティングが、めちゃくちゃかっこよくて痺れました。

年末にこんなに完成度が高く、どデカい一本が見れて、生きててよかったと思いました。