氷雨水葵

グリーン・インフェルノの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
3.0
2022年134本目

足を踏み入れたのはそっちだろ!?

◆あらすじ
アレハンドロ(アリエル・レビ)率いる学生グループは、過激な慈善活動で環境保護を訴えていた。彼らは企業の森林伐採の不正を暴くべくペルーのジャングルへ向かうことに。

しかし、彼らが乗った飛行機は熱帯雨林に墜落。アレハンドロや父親が国連職員のジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)ら生き残った学生たちは助けを求めるが、そこで出会ったヤハ族は食人族で―――。

◆感想
カニバリズムをテーマにしたイーライ・ロス監督作品。『クライモリ』とか『悪魔のいけにえ』などカニバリズム作品はいくつか観たことがあるものの、本作は未鑑賞でした。序盤から森から行くまでに長いのと、ヤハ族の村に行ってからの展開が短すぎてびっくり。人間を食らう痛々しいシーンはいくつもあるものの「え、もう助かる展開なの?」と思ってしまった(笑)『クライモリ』は森に入るまでが早いし、森に入ってからもバトルが長いから痛々しいシーンの連続。今作もそうかと思っていたので少し拍子抜け…。しかも、暇さえあったらヤッてるイケイケな若者が犠牲になるのではなく「森林破壊を止めよう!」と意識高い系の若者が犠牲になるという。まぁこの時点で「あ、テリトリーに入っちゃった感じ?」となります。森林破壊阻止や部族を助ける名目なのはいいけれど、さすがに過激すぎない?アリエル・レビ演じるアレハンドロにイライラを隠せない私。生き残ったのがジャスティンとふたりだったら私は「こいつぶち〇す」と思わずにはいられなかった(笑)

食人シーンは適度にグロさはありつつも、ヤハ族にとってはこれが当たり前だし仕方ないと思いながら観てました。私たちも牛肉や豚肉食べるし。所々絵面がドキュメンタリーみたいになるので、そういう意味ではすごくいい作品でした。「こういう文化もある」というのを訴えかけてくれているようで、なんならそこに足を踏み込むほうがどうかしてんだよ!飛行機墜落して何人か死んだし、その後もいろんな方法で召されていくけれどみんな自業自得では。父親が国連職員だからってなんなの?って感じ。

グロ全開なので耐性ある人だけ観てね☆
氷雨水葵

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