過激な慈善活動をしている学生グループは、資源を狙った企業の森林伐採により絶滅の危機に瀕しているヤハ族を救おうと現地へ乗り込む。
しかし、彼らの乗った飛行機はエンジントラブルを起こし、熱帯雨林に墜落。
生き残った学生たちは助けを求めるのだが、そこにいたヤハ族とは、人間を食べる習慣をもつ食人族だった…。
捕らわれた彼は一人、また一人と喰われていく―。
モンド映画「食人族」にオマージュを捧げているだけでなく、この映画で食人の習慣を持つヤハ族の犠牲になるのが過激な社会運動家というのが、欧米の価値観を傲慢な善意で他民族に押し付ける意識高い系の社会運動家に対するイーライロス監督の悪意がこもっていて笑えるし、社会運動家が次々にヤハ族に捕らわれ喰われるシーンは人体解体と調理のデティール(社会運動家のメンバーが虫責めにされたり、無駄なく調理するシーンなど)もあって最大の恐怖とサスペンスが味わえます(自殺したメンバーのお腹にマリファナを仕掛けヤハ族がハイになり空腹になるシーンはブラックユーモラス)。ひねったオチも面白い。傑作ホラー映画。
