とびん

グリーン・インフェルノのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

食人部族に捕まり、そこから逃げる話。
救った森の部族に襲われるという皮肉がきいている。
怖すぎ。新しいゾンビ映画を見た気分。
言い方に難があるが、ゾンビは人を食べてもいい理由がある気がする。食人に正当性なんてものはないが、屍体が人間を食べるという行為には異常性があって、屍体だから食べることに納得できる。
でもこの映画は同じ人間が文化が違うだけで食べるという恐怖がある。食べる部族が正常だからこそ恐怖が倍増している。
そしてもう一つ怖いのは、コミュニケーションが取れないということ。これはどのホラーにも当てはまるかもしれないが、恐怖の対象と対話できないことの恐ろしさもある。しかも、人間が……。
自分たちにはありえない文化でも、他の文明からすればそれが至極当たり前の問題は難しい。
彼らは悪気があるわけではなく、儀式として行っているだけでそれが罪ということにも気づかない。これを罪ということすら、我々の傲慢なのかもしれない。
途中の友人を食べるシーンはグリム童話を思い出した。確か、人肉で作ったスープを食べる童話があったんだよね。
最後、最低男助けてあげてもよかったのでは……。確かに最低だったけどね。
人間の形をしているなにかではなく、人間が襲ってくる恐怖がこの映画の最大の特徴。
正常な人間の異常が一番怖いのでは。
あと人間はまずいよ……雑食だから。
ジョジョのナランチャも言ってたけれど。
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