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シークレット・パーティーのsakanaのレビュー・感想・評価

シークレット・パーティー(2012年製作の映画)
4.9

なんともないのに、ずっと見ていられる。
NYの日常風景のなかに、コールガールとして働くヴァイオレットとミアの生活があって、ドライバーのジョンがビデオカメラで撮影していくうちに段々と見えてくるものがあった。

「俺は魚の釣り方を知らない」
何事にも基本があって、それを知らなきゃどうしようもないこともある。友情に基本なんてものはないけど、ジョンが2人に「友達」の定義を問い、最後は2人がジョンにそれを問いかけた。「この関係だ」って言えるジョン、ヴァイオレット、ミアの関係性がすごく素敵で感動した。

なによりすごいのは、映画とは思えないほどの独特なカメラワーク。映像の一コマ一コマが情緒的で、何の変哲もない壁すらもなにかを物語っているかのような表現。ズームが多くて、物事を間近に観察しているジョンの心境と重ねて見ることができた。

いや〜なんかすきだなあ、友情をこんなにも鮮明にうつしだせちゃうのって、すごい。ていうかもうね、冒頭からすき。ヴァイオレットとミアの"shit"のリズミカルな連呼wwww何回みても笑える、仲良すぎ。
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