セックス・チェック 第二の性の作品情報・感想・評価

セックス・チェック 第二の性1968年製作の映画)

The Sex Check

製作国:

上映時間:89分

3.7

「セックス・チェック 第二の性」に投稿された感想・評価

キチガイすぎて笑える。
この頃の増村になると、縦の構図が作れなくなり、一部分にだけフィルムノワールのような照明を作って、ショットを作ってる。カメラも動きを止める。それでも、ひたすら惹きつける演出がやはり凄い。
屈伸運動してる太ももなどがフェティッシュなのだろうか。もっとがっつり来るのかと思った。内容がひどいのは今観るとコントのよう。大楠さんいいですね。こいつの気性がいいんだよ、という緒形さんに共感。笑
R

Rの感想・評価

4.7
増村体験9作目! 衝撃的な映画! こんなクレイジーな映画があるだなんて! 主人公の宮路は、戦争のせいで夢を潰された元スプリンターのスター選手。自堕落な女ったらしの四十路落伍者になり果てた彼を、親友が自宅に呼んでやり、女性スプリンターチームのコーチになれ、と誘いをかける。親友が用事で出かけたあと、昔あなたのファンで憧れてたわーと甘ったるく語りかけてくる親友の妻を、突然、奥さん!と押し倒してレイプ! からの真顔猛ダッシュでその場を逃げる!!! という衝撃のシーンから始まる。緒形拳の真剣そのもの猛ダッシュ!!! 大爆笑🤣 で、何だかんだで女子チームをコーチすることに決めたのは、チームにひろ子という狼のような18歳の女工員がいたから。真一文字に突っ込んでパンティーを脱がす名人の異名を持つ宮路がセックスを棄て、コーチに一直線! 他の女子チームメイトをすべて、完全に無視して、ひろ子のコーチに一直線! この足を見ろ! この尻を見ろ!むんず! と鷲づかみ。あぐらをかいた自分の膝にひろ子を座らせ、メシは何杯食ったか! うんこは何度したか! 毎日報告しろ! あと大事なのはメンスの時期だ! トレーニング後にはひろ子の全身を激しく揉みに揉みしだく! 遂には社宅にてふたり暮らしまでし始める。が、性的な交渉は一切なし! オレがお前を男にしてやる! 男言葉を使え! 女は女の中の男の能力を揺すり出して男に近づけ! 基本、女はひとり立ちができん、恋人か亭主か親父に引っ張ってもらわんと生きられん! だからオレがお前の恋人になってやる! とジェンダーイクオリティをベースに現代を生きる我々をパニックに陥れる、ギャグとしか思えないセリフや演出の数々。面白すぎて何度もぶーっと吹いてしまいます。まぁ何たる古臭さ! 言語道断の男尊女卑! セクハラ! パワハラ! これでは意識低い外人にすら怒られてしまうぞ! と憤慨する人もいようが、同時に、もー、何もかもがめちゃくちゃにおもろい! パワフル! で、ひろ子の走りがあまりに速くなったもんやから、陸上協会の友人に、アイツ実は男じゃないか?と疑われ、いやいや、その疑惑、意味わからんけど笑 で、念のためってことでオリンピック出場前にセックスチェックを行ったら、何と! ひろ子ちゃん、半陰陽と判定、失格になってしまう! なにーーーーーー!!! と、一気に現代でも通用する、男女ふたつしかないジェンダーが引き起こす苦悩のお話に! だが、それを解決しようとするコーチのアイデアが、えーーーそれかよーーーーーーーーー!!!笑 アホや。ほんまにアホの人たちや。普通にスポ根で爽快な終盤を期待してたら、次々にまさかの方向に進んでいくのでびっくりの連続! まじか、そっちの話だったのか……しかも終わり方もだいぶ衝撃的。すべてがドーーーーン! けど甘ったるい。なんてクレイジーな映画! これは是非とも過激なフェミニストの皆さんに見ていただき、感想を伺いたい。ほんとにスゴイから! カメラがほとんど動かないのにめちゃくちゃ躍動感を感じるのは、画面設計やカットの入れ方の面白さや俳優陣の気魄なのでしょうか。溢れんばかりのエネルギー。これは必見のカルト邦画と言えるでしょう!
めっちゃ酷い(褒)
狂ってるけど面白いし好きなんだよなぁ…緒形拳が嫌味ないのが良い。
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

5.0
大いなる目的+個人主義によって獣化された短距離走者が人間になると思いきや女の犬になる話です。女によって人間になるという図式そのものは批判されるべきだろうけど。。フェティッシュがヤバいとかはまあみたらわかる
momoko

momokoの感想・評価

4.5
色んな愛の形があるなア
「女子の100mの限界は11秒だ。この壁を越えるには、女の中にある男の能力を揺すり起こして一歩でも男に近づかなきゃいかん!」

有望な女子スプリンターを徹底的に男として鍛えていると、セックスチェックで″両性具有″と診断されてしまい…。

まるで落語のような話で面白い。
でも、″性″がテーマの話なのに性的描写が中途半端なのが惜しい。

こづ堂

こづ堂の感想・評価

3.5
新感覚!
緒形拳さんが「男の塊」のような激情で最後まで集中できた。
陸上選手の育成に励んでいる熱血コーチ(緒形拳)が、両性具有の診断結果を受けた選手(大楠道代)を支援していく。「性の在り方」に関する問題提起を先取りしている、ヒューマン・ドラマ。

日本が誇るトンデモ映画のひとつとして数えられているが、その中身は増村保造が掲げている「女性の幸福論」そのもの。熱血コーチの心の動揺を通して、競技者としての能力を取るか、女性としての魅力を取るかの二者択一へと着地させていく。

あらすじを先に読むと、両性具有の選手との交流劇がメインと勘違いしてしまう。実際のところ、両性具有だと判明するのは最後のほうであり、そこに至るまでの過程(熱血コーチの倫理観の刷新)が物語の骨子になっている。

「外性器はどうなっているの?」「生理現象はどうなってるの?」「パンツの上から分からないの?」など、様々なノイズが発生してしまいがちだが、そこは割り切って考えるのが、大人の嗜みというもの。
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