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アクトレス 女たちの舞台のbosatsutougeのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
2.8
ええっと…。
ヴァレンティンはいったいどこへ…。

少し手の込んだ映画で、趣旨や細部がなかなか汲み取りづらく、やや難解。
この映画のテーマである「女の老いを」事もあろうかダイレクトに女優という職業で投げ掛けているのだと感じた。

熟年女優の若さへの渇望と、かつて自身が演じた役への執着。霞んでいく女として、女優としての存在価値。
世代交代や、世間が求める映画そのものへのジェネレーションギャップに苦悩する。それを支えようとする若きマネージャー。
女優·女としての葛藤は若きマネージャーを攻撃し圧迫させていく。
無意識に。

時の流れは残酷で翻弄する側からされる側になる。若い女の破壊力は圧倒的で、それでいて儚い。その事に気付く頃には翻弄される側に立っている。

マリアは駆け出しの映画監督との新境地で超越した存在となれるのか…。
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