初オリヴィエ・アサイヤス監督!
ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレースモレッツというフランスとアメリカが融合した作品。
フランス映画にしてはとてもわかりやすく入りやすい内容。
1人の著名な有名人であり長年の友人の死からはじまりかつて少女シグリッドを演じた舞台のリメイク作品で今度はその少女に溺れる女ヘレナを演じることに。
シグリッドとヘレナの関係をマリア(ビノシュ)とヴァル(クリステン)の読み合わせから現実へとリンクしていく二重演劇設定が興味深く惹かれる。
懐古主義者のマリアと周りのズレ。若さを忘れることができなくヘレナを演じることへの拒絶、思い入れのあるシグリッドの役が突如現れたお騒がせビッチ女ジョアン(クロエちゃん)により崩されてく。
ラスト間際に言われるジョアンからの一言。(はっきりとジョアンがマリアに対してどう思ってるかわかる重要な所!)その時やっとマリアは時間の経過に気づかされる。自分だけ時が止まっていても老いていくし輝きは失われる。勿論世間も他の生き物の時間は動き続けてる。
この映画のテーマは『時間の経過』らしい。美しいシルスマリアでのマローヤのヘビ現象も時間の経過が無ければ見れない。
時間の経過と向き合うという事は老いと向き合うことでもあるなぁと感じる。受け入れるか抗うかどちらにしても最初は苦。
若いうちは良いけど歳を重ねると考えるべきことがたくさんあるなぁと感じる。オリヴィエ・アサイヤス監督の新作にして初なので理解なんてできないけど人と人の関係が隙間なく構築されてるなぁと感じた