Shiori

アクトレス 女たちの舞台のShioriのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
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冒頭のガジェットから流れてくるどこへでも繋がる空間に頭が混乱してしまい、ついて行けるか不安になる。どんどん増えていく空間(感情)というのはこわい。迷わないようにじっ、と距離を保つ。

マリア(ビノシュ)の「守ってきた自分」というのが、被っているのを自覚してる仮面のようで窮屈に映る。それはマリアが成熟した無垢な人である所以だとおもった。
その仮面を見透かせる人がヴァル(K スチュワート)で、誘発的な言動や知的な考察でマリアを解放に誘う。その掛け合いがスリリングでとても魅惑的だった。
ヴァルの考え方(人間性の捉え方、映画の見方)に共感するところが多く、彼女の考えを単純にもっと聞いていたかった。

過去・現在・未来のどこに自分をリンクさせようと迷路だらけで、変化/不変はいつも同時に存在している。

正体が掴みづらい神秘的なもの、
時間軸を超越するもの、というのは個人の感覚が刺激されたときの視線の先にのみ映るのではないかと思った。どちらを背景として定めるのかというのが面白い気がした。