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アクトレス 女たちの舞台の友のネタバレレビュー・内容・結末

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

歳をとるのか、重ねるのか。
老いていくのか、円熟していくのか。

女優 マリアは18歳の頃出演した舞台が出世作となり、以来20年、女優としてキャリアを積んできた。そんな彼女のもとに、リメイク版への出演依頼がくる。しかし、与えられた役はかつて演じた若く美しいシグリット役ではなく、シグリットに翻弄され自分を見失う中年上司 ヘレナ役であった。
戸惑いながらも引き受けたマリアは、若く優秀な秘書 バレンティーヌを相手に読み合わせをはじめるが…

シグリットを演じた18歳の頃の自分は、何も知らず無垢だった。
リメイク版シグリット役を演じるジョアンは、若く美しく奔放で時代の最先端にいる。
読み合わせ相手のバレンティーヌは作品への解釈も"イマ風"だ。

人の若さが目につき、自分が妙に老いたと感じ、揺らぐマリア。そうこうするうちに、唯一素直に気持ちを吐露していたバレンティーヌにも愛想をつかされる。


美しく歳を重ねる…なんて夢のようは言葉はなく「美しさは若さ」と突き刺されたようだった。
「歳をとり老いる自分を受け入れ、自身を円熟させていく。」


あぁ…できるものならそうしたい…
友