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アクトレス 女たちの舞台のおっとっとのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
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これはビノシュの闘いであって
クロエなぞ取るに足らないもの。

時間、ひいては人生を一筋の道だと考えるビノシュにとって、人生を刹那的に生きるクロエをこれっぽっちも肯定できない。
そこに不安と焦りと嫉妬を感じる。しかしクロエは刹那的に生きたい訳じゃなく、このようにしか生きられないだけで、肯定されようと1ミリたりとも思っていない。だから彼女は強い。

「この作品は物体のよう」
劇中の台詞も、キャスティングも
全て確信犯的で
クリステンの行方さえ、分かりきっていたことのように。
クリステンの存在感、佇まいが何より素晴らしくて、
ずーっと惹きつけられていた。
彼女が主人公も、観客の心をも奪い去る。

当て書きとしか思えないので
役者名で語ってしまう。
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