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ジヌよさらば かむろば村へのkuuのレビュー・感想・評価

3.0
『ジヌよさらば かむろば村へ』
映倫区分G.
製作年2015年。上映時間121分。

松尾スズキ監督と松田龍平が『恋の門』以来約10年ぶりにタッグを組み、いがらしみきお原作の人気コミック『かむろば村へ(未読です)』を実写映画化だそうです。
タイトルの『ジヌ』は、東北地方の方言で『銭、お金』を意味だそうで、ええ響きやなぁ。
共演に阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ(パンチラサービス?あり)、西田敏行ら豪華キャストが集結。
冒頭に荒川良々のチンピラ役(一応ヤクザのようですが)がどうもツボに入り、なんとも云えない映画の雰囲気には別として、荒川良々にはハマりました😀。

お話は、
銀行員なのにお金アレルギーになり(実際にもそないな人はいるみたい。水以外アレルギーなんてのも実際にはいるそうやし)、リーマン辞めちまった高見武晴は、お金を1円も使わない暮らしを求めて東北の寒村に移住する。
そこで彼は、隠された過去を持つ世話好きな村長とその美人妻、自ら『神様』を名乗り人々から慕われる老人など、ひと癖もふた癖もある村人たちと出会う。
そんな村人たちと触れあいながら、お金とかけ離れた毎日を送るうちに、武晴の人生は思わぬ方向へと転がりはじめる。。。

豪華なキャストにビックコメ(吃驚コメディ小生造語)やけど、TVドラマシリーズじゃあかんかったんかな。
毎話違うゲスト出演形式の連続コメディドラマで。
物語性としちゃ一定のレベルだとは思うし、雰囲気は好みだし、大いに笑えたけど、けど、けど、キャストを揃えた割にゃ(ちょい手厳しいけど)映画としてはイマヒトツ星減らす。
なんやろなぁこの感じ。
多分、キャスト欄を先に見たし期待が大きすぎてもたんやろうけど、
俳優陣は各々自分の持ち味をポテンシャル十分発揮しているんやけど、各々がアチコチ走りすぎて纏まりがない様に感じたし、勿体ない。
冠番組持っとる芸人が一同に出てるバラエティーみたいに姦しい。
素人が云うのも何やけど、脚本が替わったら秀作に変わるポテンシャル秘めた作品でした。
松尾スズキのノリが合う人ならズブっと嵌まるのかなぁ。
また、今作品にもし哲学的な人生観てのをこめてるんのなら、小生の愚かな頭では理解するのは困難でした。
kuu

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