こたつreboot

フューリーのこたつrebootのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
3.8
ひたすらボディブローのように
鳩尾を叩き続けられるような作品。

それでも、戦争映画に耐性が付いてきたのか、さらりと観てしまった自分が怖いです。物語の背景に目を凝らすと、色々と心を抉るような小道具があるので要注意なのですが、それすらもさらっと観てしまった自分が怖いです。うーん、良くない傾向ですね。

さて、本作は二次大戦の戦車隊の面々が主人公の物語です。隊の指揮を執る軍曹をブラッド・ピットが演じているんですけど、ずいぶんと深みが出て素直に格好良いと思いました。
また、僕も歳を取ったからなのか、どうしても彼のような小隊の指揮官に感情移入しやすい今日この頃(もちろん、若い頃は一兵卒側に感情移入していました)。
なので、部下たちの傍若無人な振る舞いには胃がキリキリと痛む思いで観てしまいます。
あー。もう。みんな言うこと聞け―。おまえら、勝手なことばっか言ってんじゃねー。みたいな。

あと、物語終盤の展開を観ていると、日本軍も米軍も変わらないんだなあ、なんて思いました。
しかも、あの立ち位置は弁慶の立ち往生に近いものがないですかね。そんなことないかな。

難を言えば、主人公たちが獅子奮迅の活躍過ぎていささかファンダジィのように感じる部分がありますが、まあ、映画ですからね。そんなこと気にしないで楽しんだもの勝ちです。砲弾がレーザーみたいに見えたのも気にしない、気にしない。

それにしても、ブラッド・ピットがドイツ語を喋っていますけど、やはりそれは『イングロリアス・バスターズ』時代に覚えたのかしらん。って、別の監督さんの映画ですから世界観が繋がっているわけがないのですけどね。

と。
何だか普通の映画のような感想で終わりそうですけど、戦争映画だから描写はハードですよ。戦争映画が苦手な方は止めておきましょうね。僕は…後戻りできないですけど。